7. FTP テスト計画の構築¶
このセクションでは 、FTP サイトをテストするための基本的なテスト計画を作成する方法を学習します。FTP サイトで 2 つのファイルの要求を送信する 4 人のユーザーを作成します。また、ユーザーにテストを 2 回実行するように指示します。したがって、リクエストの総数は (4 ユーザー) x (2 リクエスト) x (2 回繰り返す) = 16 FTP リクエストです。
テスト計画を作成するには、次の要素を使用します: Thread Group、 FTP Request、 FTP Request Defaults、および View Results in Table。
7.1 ユーザーの追加¶
すべての JMeter テスト計画で行う最初のステップは、 スレッド グループ要素を追加することです。スレッド グループは、シミュレートするユーザーの数、ユーザーが要求を送信する頻度、送信する要求の数を JMeter に伝えます。
まずテスト計画を選択し、マウスの右ボタンをクリックして [追加] メニューを表示し、[追加] → [スレッド グループ] を選択して、スレッド グループ要素を追加します 。
Test Planの下にThread Group要素が表示されます。要素が表示されない場合は、テスト計画要素 をクリックしてテスト計画ツリーを「展開」し ます。
次に、デフォルトのプロパティを変更する必要があります。まだ選択していない場合は、ツリーでスレッド グループ要素を選択します。JMeter ウィンドウの右側のセクションにスレッド グループ コントロール パネルが表示されます (下の図 7.1 を参照)。
まず、スレッド グループにわかりやすい名前を付けます。名前フィールドに「FTP ユーザー」と入力します。
次に、ユーザー数を 4 に増やします。
次のフィールドであるランプアップ期間は、デフォルト値の 0 秒のままにします。このプロパティは、JMeter に各ユーザーの開始までの遅延時間を伝えます。たとえば、 5 秒のRamp-Up Period を入力すると、JMeter は 5 秒の終わりまでにすべてのユーザーの起動を終了します。したがって、5 人のユーザーと 5 秒のランプアップ期間がある場合、開始ユーザー間の遅延は 1 秒になります (5 ユーザー / 5 秒 = 1 秒あたり 1 ユーザー)。値を 0 に設定すると、JMeter はすぐにすべてのユーザーを開始します。
最後に、Loop Countフィールドに値 2 を入力します。このプロパティは、テストを繰り返す回数を JMeter に伝えます。JMeter でテスト計画を繰り返し実行するには、 Forever チェックボックスを選択します。
完成した FTP ユーザー スレッド グループについては、図 7.2 を参照してください。
7.2 デフォルトの FTP リクエスト プロパティの追加¶
ユーザーを定義したので、次はユーザーが実行するタスクを定義します。このセクションでは、FTP 要求のデフォルト設定を指定します。次に、セクション 7.3 で、 ここで指定したデフォルト設定の一部を使用するFTP リクエスト要素を追加します。
まず、FTP ユーザー要素を選択します。マウスの右ボタンをクリックして [追加] メニューを表示し、[追加] → [構成要素] → [ FTP 要求のデフォルト] を選択します。次に、この新しい要素を選択して、そのコントロール パネルを表示します (図 7.3 を参照)。
ほとんどの JMeter 要素と同様に、FTP Request Defaultsコントロール パネルには変更可能な名前フィールドがあります。この例では、このフィールドをデフォルト値のままにします。
FTP サーバーのサーバー名/IP である次のフィールドに進みます。構築中のテスト計画では、すべての FTP 要求が同じ FTP サーバー (この場合は ftp.domain.com) に送信されます。このドメイン名をフィールドに入力します。これは、デフォルトを指定する唯一のフィールドであるため、残りのフィールドはデフォルト値のままにしておきます。
完成した FTP Request Defaults 要素については、図 7.4 を参照してください。
7.3 FTP リクエストの追加¶
テスト計画では、 2 つのFTP 要求を行う必要があります。
最初のFTP リクエスト を FTP ユーザー要素に追加することから始めます (追加→サンプラー→ FTP リクエスト)。次に、ツリーでFTP Request要素を選択し、次のプロパティを編集します (図 7.5 を参照)。
- 名前を「File1」に変更します。
- リモート ファイルフィールドを「/directory/file1.txt」に変更します。
- ユーザー名フィールドを「匿名」に変更します。
- パスワードフィールドを「anonymous@test.com」に変更します。
次に、2 番目のFTP リクエストを追加し、次のプロパティを編集します (図 7.6 を参照)。
- 名前を「File2」に変更します。
- リモート ファイルフィールドを「/directory/file2.txt」に変更します。
- ユーザー名フィールドを「匿名」に変更します。
- パスワードフィールドを「anonymous@test.com」に変更します。
7.4 テスト結果を表示/保存するためのリスナーの追加¶
テスト計画に追加する必要がある最後の要素は Listenerです。この要素は、FTP 要求のすべての結果をファイルに保存し、データの視覚的なモデルを提示する役割を果たします。
FTP ユーザー要素を選択し、View Results in Table リスナーを追加します ( Add → Listener → View Results in Table )。
テストを実行して結果を表示します。